クラフトビールと言えば近年ものすごい勢いで人気を博していますね!
その中でも知る人ぞ知る「スタウト」というビアスタイルをご存知でしょうか?
スタウトについて詳しい人はビール好きの中でも一目置かれること間違いありません!
奥の深いスタウトの世界へ一緒に飛び込みましょう!
スタウトの特徴は?どんな味わい?
皆さんはスタウトと聞いてどんなイメージを持ちますか?
筆者はスタウトを知らない頃は「スタウトってどこのビールだ?そもそも本当にビールなのか!?」という疑問を持っていました(笑)
ここではスタウトの特徴や味などの基本的な情報について学んでいきましょう!
スタウトの特徴は真っ黒な色!
スタウトの持つ一番の特徴は惹きつけられるような真っ黒な色です!
通常のビールは麦芽をそのまま使用して醸造されますが、スタウトの醸造では麦芽を焙煎してから使用します。
この麦芽の違いが他のビールとの圧倒的な違いを生み出しているのです!
スタウトの苦味やアルコール度数は?
このような黒い見た目を持つことから「スタウトはアルコール強め」「スタウトは苦い」というイメージを持つ人が多いです。
確かにスタウト(Stout)は英語で「強い」という意味を表します。しかし実際のところスタウトのアルコール度数は3.8〜5%と通常のビール程度で、あまり強いわけではありません!
また苦味は通常のビールのようなホップの苦味ではなくコーヒーのような苦味となっています。そのため「ビールの苦味が苦手だ」という方にもおすすめできるビールです!
「黒ビール=スタウト」は間違い?
上述のようにスタウトは黒いビールであるということから「よく聞く黒ビールってスタウトのことだったのか!」と考える方もいるかもしれません。
その考えは正解でもあり間違いでもあります!
というのも確かにスタウトは黒ビールではあるのですが、黒ビールには他にもポーターやシュバルツ、デュンケルといった種類があります。これらは発祥地や発酵方法によって呼ばれ方が異なっています。
つまりスタウトは黒ビールの一種ということなのですね!
ローストの香りが美味しい!
スタウトの味わいの一番の特徴はコーヒーのような香ばしい香りです!ローストされた麦芽がこのような香りを生み出しています。
ビールだと思って飲んでみると驚いてしまうような香りがとても新鮮です!
スタウトは上面発酵で造られるエール系のビールに分類されるため、芳醇な香りが楽しめます。
エールとラガーの違いが気になるという方はこちらの記事もご覧ください!
ラガービールとは?今さら聞けない意味や特徴、他種との違いを解説!
ちなみに日本の国税庁はスタウトを「香ばしい香りと濃厚で、やや酸味のある黒色ビール」と定義しています。
スタウトはカロリー高めって本当?
ところで皆さんはスタウトに関してこんな質問を耳にしたことはありますか?
「スタウトや黒ビールってカロリー高めなの?」
実際のところ黒ビール1杯(300ml)のカロリーは138kcalであり、通常のビールの120kcalと比較すると高めとなっています。
このカロリーの違いの原因は「麦汁の発酵度」です。ビールを作る際に使用される麦汁は発酵することでアルコールとなるのですが、スタウトではこの麦汁の糖分が多く残っています。
このような理由でスタウトをはじめとする黒ビールはややカロリー高めとなっているのです!
スタウトは多種多様!
実はスタウトの世界は非常に奥が深く、一言にスタウトと言ってもたくさんの種類が存在しています。
一般に「スタウト」と言うと、ローストした麦芽の苦味が特徴の「ドライスタウト」を指すことが多いです。
その他にもアルコール高めで味わいが濃い「インペリアルスタウト」や乳頭を加えて甘みをつけた「ミルクスタウト」、チョコレートの風味が感じられる「チョコレートスタウト」や牡蠣エキスを加えた「オイスタースタウト」など本当に様々なスタウトがあります!
スタウト発祥の歴史に迫る
スタウトの歴史は長く、最初のスタウトは1759年に初めて販売されました。当時は1722年にロンドンで生まれたポーターと呼ばれる黒ビールが人気で、国内に留まらず海外でも愛されていました。そこでアイルランドのアーサー・ギネスという人物がポーターによりアルコールを強く、香ばしい苦味を持たせるように改良してできたのがスタウトです。
そしてこのアーサー・ギネス氏はお考えの通りギネス社の創始者です!
そのためギネス社のギネスビールは現在もスタウトを代表する銘柄として世界中で親しまれています!
スタウトを美味しく飲むコツは?
ここまでスタウトを学ぶ中で「スタウト飲んでみたい!」と感じられた方も多いのではないでしょうか?
でもせっかく飲むなら美味しさを最大限に引き出すコツを知ってから飲むのがおすすめです!
ここではスタウトを美味しく飲むために気をつけたいポイントについて紹介します。
香りを楽しむならぬるめがおすすめ!
スタウトの香りを楽しむなら絶対にぬるめがおすすめです!
ビールはキンキンに冷やすというイメージが強いですが、香りを立たせるためにはビールを冷やしすぎないことが重要になります。
実はビールごとに美味しく飲める適温が少しずつ異なっています!スタウトの場合は11〜15℃となっており、常温程度のぬるさが美味しいビールです。
グラスをこだわればさらに美味しく
スタウトの香りをさらに楽しむならグラスにもこだわりましょう。
「ビール好きはグラスにもこだわる」というイメージがありますが、ビールごとに美味しさを引き出すグラスは違うためビール好きはグラスにこだわります。
シュピゲラウ(Spiegelaus)社というドイツの有名グラスメーカーもスタウト専用のグラスを開発しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XKGYK6B/ref=cm_sw_r_tw_dp_3R6A04VZVNQHMV6FTFY
スタウトを最大限に楽しみたいという方はグラスにも力を入れてみてはいかがでしょうか!
スタウトに合う料理は牡蠣やスイーツ!?
スタウトに合う食材として一番に挙がるのが牡蠣です。スタウトが人気だったロンドンでは牡蠣が手に入りやすく、当時の人々の中で「これは最高の組み合わせだ!」と話題になっていました。牡蠣が持つ磯の香りとスタウトの香ばしい苦味がベストマッチです!
また意外ですがスタウトにはスイーツも合います。コーヒーのような苦味を持つスタウトと甘いスイーツの味わいの相性は言わずもがなですね!
王道から変わり種まで!おすすめスタウト
ここからは皆さんお待ちかねのおすすめのスタウトを紹介していきます!
皆さんのお気に入りもきっと見つかるはずです!
GUINNESS EXTRA STOUT
https://www.amazon.co.jp/dp/B01ARJ682M/ref=cm_sw_r_tw_dp_RT5AP6GWNHBPM1PY9FTW
先ほども紹介したスタウトの創始者・ギネス氏が造ったギネスエクストラスタウトです。初めて醸造された当初からレシピが守り続けられており、スタウトの原点の味わいが楽しめます!苦味と甘味のバランスが完璧な、スタウトの代表と言っても過言ではないビールです!
箕面ビール スタウト
https://store.minoh-beer.jp/products/detail/8
大阪・箕面にある日本中に愛されるクラフトビールメーカーである箕面ビールのスタウトです。スタウトの中でも最もメジャーなドライスタウトであり、コーヒーやチョコレートのような香りが楽しめます!
TONY コーヒースタウト
https://www.tonya.co.jp/shop/g/g14110/
筆者が知っている中でもかなりの変わり種であるコーヒースタウトです!コーヒーのような香りが特徴のスタウトに実際に醸造段階でコーヒー豆を混ぜたビールで、奥深いコクが味わえます。
番外編・香りを楽しむならIPAもおすすめ!
スタウトに挑戦してみて「香りがいいビールにハマった!」という方にはIPAもおすすめです!
IPAは「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」の略で、通常のペールエールよりも多めにホップが使われている強い香りと苦味が楽しめるビアスタイルです。
その中でも今回紹介する「HEAVEN TRIP」はIPAの中でもHazy IPAと呼ばれる「濁り」が特徴の派生系に分類されるビールです。ホップの香りはそのままに苦味も優しく口当たり滑らかなビールです。
アルコール度数は7%と若干高めでフルーティさとジューシーさを兼ね備えた味に仕上げているので、食後にとろけるようなチル感が楽しめます。
1杯で「逝っちゃう」くらい満足できるビールになっていますので、気になる方はぜひ試して見てください。
一般販売は11月ごろを予定していますが、makuakeで先行販売も行われますのでぜひチェックしてみてください!
■makuake
https://www.makuake.com/project/yorokobibrewery/
■公式通販サイト
まとめ
今回はクラフトビールで今後間違いなく話題になるスタウトについて解説しました!スタウトを初めて飲んだ時の衝撃は忘れられません。
今回の記事が皆さんのビールライフの充実に役立てば幸いです!
また次回の記事でお会いしましょう!