ラガービールとは?今さら聞けない意味や特徴、他種との違いを解説!

ビールを飲んだことがある人なら誰もが「ラガービール」という名前に聞き覚えがあると思います。しかしハッキリと「これがラガービールだ!」と説明できる人は意外と少ないかもしれません。

そこで今回はラガービールの定義や歴史、他のビールとの違いについてわかりやすく解説していきます!

「今さらラガービールを知らないなんて言えない」という方もこの機会に周りに自慢できる知識を付けちゃいましょう!

他のビールとどう違う?ラガービールの定義や特徴とは

ふと缶ビールのラベルを見てみると「ラガービール」という文字が書いてあることが多いですよね。皆さんが普段から飲んでいるビールもそうかもしれません。

でも一体何がビールを「ラガービール」に位置付けるのでしょうか?どんな違いがあるのでしょうか?

ラガービールの基本情報を見ながらその違いを知りましょう!

そもそもどれがラガービール?

「ラガービールって聞いたことあるけど具体的にどれか思い出せないな」という方もいるかもしれないのでまずはラガービールの代表格を見ていきましょう。

キリンラガービール

キリンラガービール

引用: https://products.kirin.co.jp/alcohol/beer/detail.html?id=2456

名前にもラガーを冠する日本のラガービールの王様です。誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか?


ザ・プレミアム・モルツ

ザ・プレミアム・モルツ

引用: https://www.suntory.co.jp/beer/thepremiummalts/premium/

CMもおなじみの超有名ビールもラガーなんです!
この後解説しますが実は日本の大手メーカーが造るビールはほとんどラガービールです。

世界のビールは2種に大別できる

ラガービールの他に「エールビール」という名前にも聞き覚えがないでしょうか?

実は世界中ほとんど全てのビールがこのラガービールとエールビールに分類されます!
そしてラガービールは世界のビールの大半を占めるほどにメジャーなビールです!

また昨今話題のクラフトビールのほとんどはエールビールに分類されます。

ラガービールは下面発酵!

ではラガービールとエールビールの違いはどこにあるのでしょうか?

その違いは醸造段階における原料の発酵のさせ方にあります。ビールの味わいは発酵で決まると言っても過言ではないので発酵はとても大切な製造工程です。

大麦

「ラガービール」では下面発酵と呼ばれる、低温で長時間発酵させる方法が採用されています。その時酵母の麦汁が下に向け沈殿していくので、その見た目から下面発酵と呼ばれています。 

それに対し「エールビール」には上面発酵が採用されています。こちらは高温で短時間発酵させる方法で、酵母の麦汁は上に浮かび上がっていきます。

下面発酵は低温であるため雑菌が繁殖しにくく、品質を保ちながらビールを大量生産できます。そのため一般的によく飲まれるビールには「ラガー」が多いということですね!実際に日本の大手メーカーが造るビールで「エールビール」と書かれていないものはほぼ全てがラガービールです!

逆に上面発酵は大量生産向けではありませんが、味わいや飲みごたえがとても奥深くなるので、クラフトビールはエールで造られるものが多いのですね!

ラガービールに分類されるビール

ラガービールに分類されるビール一番メジャーなのは「ピルスナー」です。なんとピルスナーは世界のビールの7割、さらに日本のビールの99%を占めるビールなのです!

「ピルスナーについてより詳しく知りたい!」という方はこちらの記事もご覧ください!

ピルスナービールとは?日本でたくさん飲まれる理由やおすすめを徹底紹介!

ラガービールと生ビールの違いとは

ここまで読んできて「ラガービールとかエールビールはわかったけど、じゃあ生ビールってどっちなの?」という疑問が生まれませんか?

実は筆者は昔、生ビールの定義がわからず恥を描いた苦い思い出があります…(笑)

生ビールというとお店でジョッキに入って出てくるものを思い浮かべますが、実は普段から家で飲まれる缶や瓶のビールも「生ビール」なのです!

生ビール

結論から言うと生ビールの「生」とは熱処理をしていないことを指します。

ビールの製造段階には先述の発酵の後に酵母の働きを止める熱処理が通常行われます。
しかし技術の発展とともに熱処理をせずとも「ろ過」で酵母を除去できるようになりました。

そのため「生ビール」の製造がより簡単になり、現在多くのビールが「生」に分類されるようになったのです。

つまりラガービールの中にも生ビールであるものと違うものが存在するのですね!

ラガービール発展の歴史を学ぶ

現在は圧倒的にメジャーなラガービールですが、実はエールビールより後に生まれたことはご存知ですか?

当時ビールは腐敗の可能性が低い冬に行われていましたが、上面発酵であるエールは気温が低すぎると発酵が進まないという長年の問題がありました。そんな中頭を悩ませる醸造家を救ったのが、新たに発見された「ラガー酵母」でした。

このラガー酵母があれば低温でもビールが造れるため多くの醸造家がビールに熱を注ぎました。その後ドイツでビールに関する法令が発布され、ラガービールの人気は安定的なものになっていきました。

ラガービールの味わいは?美味しい飲み方を伝授

ここからは気になるラガービールの味わいや美味しく飲むためのコツを紹介していきます!
「ラガービールはもう飲み慣れてるよ!」という方も新たな発見でさらにラガービールを美味しく味わえるかもしれません。


美味しさ①:キレのあるのどごし

ラガービールの美味しさはやはり喉を通り抜けるキレのあるのどごしです!

日本のように湿気が多く暖かい気候の地域ではこのキレのあるのどごしが一際美味しくなります。言うなれば「日本人はラガービールを好きになる運命にある」ということです!
こののどごしが気持ちよく、一口また一口と飲む手が止まらなくなってしまいますね。


美味しさ②:スッキリした苦味

ラガービールもう1つの美味しさは後味スッキリな苦味です!

脂っこい料理や味の濃い料理を食べた後もラガービールを飲めば口の中がリセットされ、料理を再び楽しむことができます。

ホップ

この苦味の正体は原材料のホップ、特にその中でも「ビタリングホップ」と呼ばれる種類のホップです。使用しているホップの種類が異なれば苦味もまた違った味わいになるので、そのような視点も持つと普段のビールをさらに楽しめるようになります!

ラガービールは冷やして飲もう!

ラガービールののどごしを最大限楽しむための条件は「よく冷えていること」です。おすすめの温度は6〜9℃!冷蔵庫でしっかり冷やした缶ビールを常温のグラスに注ぐとこれくらいの温度になります。

冷えたビール

「0℃近くまで冷やした方が美味しくない?」という疑問もあるかと思いますが、実は冷やしすぎてしまうと泡立ちが悪くなりホップの香りが消えてしまいます。

そのため適温とされる6〜9℃で飲むのがおすすめです!

ぬるめで美味しいビールって?

ここまでの内容で「ビール冷やしたら美味しいなんて当たり前じゃん!」と思われた方も多いと思います。
でも実はビールの種類によって適温は大きく変わるということをご存知ですか?

先述のようにビールには「ラガー」「エール」の2種類があります。どちらかというとラガーはのどごしが特徴なので、キレを磨くために冷やして飲むのが美味しい飲み方です。日本で流通する99%のビールがラガーのピルスナーなので、ビールは冷えている方が美味しいというイメージを持ちがちです。

しかしエールに分類されるビールはホップの香りが芳醇で、香りを引き出すことで美味しさが何倍にも膨れ上がります!そのためエールに分類されるビールの適温は比較的高めになっています。例えばヴァイツェンというビールでは10〜12℃、ペールエールというビールでは11〜14℃と、いつものキンキンのビールからは想像できないほどの適温が設定されています!

最後にぬるめがおすすめなビールも紹介するので、「ぬるめが美味しいビールってどんなビールなんだろう?」と気になっている方は是非見てみてください!

おすすめクラフトラガービールを一挙紹介

クラフトビールはエールに分類されるものが多いですが、もちろんラガーに分類されるクラフトビールも存在し、そのどれもが固有の美味しさを持っています。

今回はその中でも厳選したクラフトラガービールを紹介していきます!

箕面ビール ピルスナー

箕面ビール ピルスナー

https://store.minoh-beer.jp/products/detail/7

大阪・箕面にある人気クラフトビールメーカーの一品で、ビアスタイルはラガービールに分類されるピルスナーです。原料のホップの産地は発祥地チェコと、ビールへの熱量は他のどのメーカーにも引けを取りません!

低音でじっくり発酵・熟成を重ね、奥深い味わいとピルスナー本来の爽やかな苦味が絶妙にマッチしています。

明石ブルワリー 悠久の刻

明石ブルワリー 悠久の刻

http://www.akashi-beer.com

兵庫・明石にある国際的にも評価の高い醸造所のクラフトビールで、ビアスタイルはラガービールに分類されるシュバルツです。シュバルツは、ドイツ語で「黒」を表すその名の通り真っ黒な見た目のビールで、コーヒーやチョコのような香ばしいロースト感が特徴です。

その中でもこの「悠久の刻」には独特のコクとほんのりとした甘みがあり、黒ビールのクセが苦手という人も飲みやすいビールとなっています!

番外編:ぬるめで美味しいビールに挑戦!

先述のようにビールの適温が変わるのは、そのビールの美味しさが「のどごし重視か香り重視か」によります。そのため、ぬるめで美味しいビールは芳醇な香りを立てたいエール系のビールが多いです。

その中でも特に「ぬるめでの美味しさ」を感じてもらえるビールがIPA(アイピーエー)です。これは「インディアペールエール」と呼ばれ、かつてイギリスがインドにビールを持ち込む際に大量のホップを使用して作ったペールエールが由来となっているビアスタイルです。

YOROKOBI

今回ご紹介する「HEAVEN TRIP」(Hazy IPA)は会議を重ねIPA愛好家の意見やリクエストを取り入れた至高の一品となっています。

こちらはIPAの中でもHazy IPAと呼ばれる「濁り」が特徴の派生系に分類され、ホップの香りはそのままに苦味も優しく口当たり滑らかなビールです。そのため「普段は冷やしたラガーばかりだけど、エール系ビールの美味しさも知りたい!」や「IPAが気になるけど飲んだことがない!」という方に特におすすめできます! 

アルコール度数は7%と若干高めですが、フルーティさとジューシーさを兼ね備え1杯で「逝っちゃう」くらい満足できるビールになっています。

一般販売は11月ごろを予定していますが、makuakeで先行販売も行われますのでぜひチェックしてみてください!

■makuake

https://www.makuake.com/project/yorokobibrewery/

■公式通販サイト

https://yorokobi.me/

まとめ

今回はラガービールについて味わいや発祥、おすすめの飲み方などをまとめました!
日頃から聞き馴染みのあるラガービールですが、改めて特徴を知ることできっと次飲むときには今までなかった発見があると思います!

また紹介したラガー系のクラフトビールを飲んでみてビールの世界によりハマっていただけたら嬉しいです。

今回得た知識をぜひ活用して頂いて、一緒にビール好きの輪を広げていきましょう!