クラフトビール、と言えば皆さんも近年耳にする機会が多くなったと思います。
北は北海道、南は沖縄まで存在するクラフトビールですが、今!静岡県がとにかくアツイです!
クラフトビールファンが口を揃えて「静岡がアツイ」と言うのにはどんな理由があるのでしょうか?
静岡県のクラフトビールに迫ります!
「御殿場高原ビール」と何が違う?
静岡じゃ知らない人はいない地ビール「御殿場高原ビール」。他にも、「オラッチェビール」や「ベアードビール」など、静岡には美味しい地ビールがたくさんありますよね!
では、クラフトビールと地ビールは何が違うのでしょうか?
結論から言えば、地ビールとクラフトビールはとても似ていて、言うなれば「クラフトビールは地ビールの進化系」となります。
地ビールは「観光地のお土産用」という色が濃く、地域を挙げて開発されるイメージです。地域ブランドが強く、どうしても味より経済面が重視されることもあるためあまり評価が高くない場合もありました。それに対しクラフトビールは「個々の事業者が美味しさや独自性を求めて丁寧に作る」というイメージがあり、ファンも多く存在します。
つまりクラフトビールは地域ブランドだけではなくとにかく味で勝負し、ファンを増やしていくスタイルということですね!
より詳しくクラフトビールについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください!
人気の今だから知りたい!クラフトビールの定義、種類、おすすめ銘柄を徹底解説!
クラフトビールは種類が豊富!
クラフトビールについて調べていくと世界には100種類以上と、多種多様な銘柄があるのことがわかります。
主な人気ビアスタイルを紹介
「100種類も覚えられないよ!」という方もいらっしゃいますよね。
安心してください!ここでは最低限押さえておきたい主要な人気クラフトビールのビアスタイルをざっくり紹介していきます。
ペールエール
ペールは「淡い」という意味で、ペールエールは色が薄めでホップの香りが芳醇という特徴を持っています。イギリス発祥で長く伝統的ビールとして親しまれ、やがてアメリカに渡り「アメリカンペールエール」となり世界中で人気を博したビールです!
IPA
上述したペールエールの一種で、かつてイギリスが植民地であるインドにビールを持ち込むため、長旅にも耐えられるよう防腐効果を持つホップを大量に使用し造られたというルーツがあります。そのためペールエールよりも香り・苦味・アルコールが強く、フルーティ・爽やかなど使用されるホップによって様々な特徴を持っています!
こちらはHazy IPAと呼ばれる「濁り」が特徴のIPAの一種です。
ピルスナー
「ラガー」に分類されるピルスナー。世界で飲まれるビールの7割はピルスナーと言われるほどに広く浸透しているビールです。「ゴクゴク飲めてのどごしがクセになる」というみんな大好きな飲み慣れた味わいとなっています!
今回はとても有名な3つのクラフトビールのスタイルをご紹介しました!しかし、本当は他にも美味しいスタイルがたくさんあります!
より詳しくクラフトビールについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください!
人気の今だから知りたい!クラフトビールの定義、種類、おすすめ銘柄を徹底解説!
静岡のクラフトビールがアツイ!
ここからいよいよ本題の静岡のクラフトビールに迫っていきましょう!
静岡県でクラフトビール醸造が盛んなのには主に2つの理由があります。
・1つ目の理由は豊かな水資源です。富士山から流れ出る天然水を活用してビール醸造が始まりました。
・2つ目の理由は有名な先駆者メーカーが存在したことです。御殿場高原ビールや伊豆高原ビールなど、特に静岡県東部に昔から地ビールを醸造しているメーカーがあり、彼らの存在が新たなクラフトビール醸造所の発展を支えています。
2021年「静岡クラフトビール協同組合」誕生!
静岡県では2021年に県東部のクラフトビール業者等6社によって、県内では初めての「静岡クラフトビール協同組合」が設立されました。クラフトビールの原材料となる麦芽や酵母は「少量での輸入ができない」という問題があり、小規模の醸造所が新たな銘柄を開発する上でネックとなります。協同組合設立によりそれが解決され、より幅広い味わいのビールを醸造できるようになるのです!
組合は今後イベント開催などを通して地域活性化を目指すとしています。より一層静岡のクラフトビールがアツくなることは間違いありませんね!
静岡発の大人気ブルワリー3選
ここでは静岡にいくつもあるクラフトビール醸造所の中でも、クラフトビール通からの人気も高い4ブルワリーを紹介していきます!
※ちなみにブルワリー(brewery)とはbrew(醸造)する場所、つまりクラフトビールの「醸造所」という意味の英語です。是非押さえておきましょう!
①West Coast Brewing
引用:westcoastbrewing公式サイト
まずは日本中から熱狂的な支持を集めるWest Coast Brewing、通称”WCB”さんです!
静岡県用宗の港に醸造所を構え、世界中からの厳選した原材料と地下から汲み上げる純度の高い用宗の井戸水をたっぷり使用し様々なスタイルのビールを造っています。
「あえて日本人向けの味には拘らず、本場の味を提供する」という目標を掲げていることもあり、全国どこのブルワリーとも一線を画すクオリティと言って間違いありません!
引用:westcoastbrewing公式サイト
そして特徴なのがこのアーティスティックなラベルです。お土産やギフトに送ってみたくなりますよね!
筆者も実際に用宗の醸造所を訪れたのですが、店舗の建築もとてもおしゃれでぜひ皆さんにも一度行ってみて頂きたいです!
公式サイト:https://www.westcoastbrewing.jp
筆者のオススメ:Starwatcher
引用:westcoastbrewing公式サイト
そんなWCBさんのビールの中でも筆者のオススメは「Starwatcher」です。
こちらはWCBさん初醸造のビールで、現在も高い人気を誇る代表作となっています。
何と言っても他のクラフトビールでは感じたことのないフルーティさが特徴で、マスクメロンの完熟した風味がホップの苦さと絶妙にマッチして最高です!
スタイル: West Coast IPA
アルコール度数: 7.0%
商品ページ: https://www.westcoastbrewing.jp/beer/starwatcher/
②ベアード・ブルーイング
引用: bairdbeer.com
続いて紹介するのは”ビールを祝福する。”というモットーを掲げるベアード・ブルーイングさんです。
こちらの醸造所は2000年に設立されたということもあり、クラフトビールブルワリーの中では歴史の深い醸造所となっています。
全てはビールへの愛から始まり、設立者は東京での仕事を辞め本場アメリカにビール醸造を学びに行ったそうです。
引用: bairdbeer.com
そんな方々のこだわりはクラフトビールのクオリティに色濃く反映されており、素材の魅力を最大限に引き出したフレーバーのビールが多数造られています!
公式サイト: https://bairdbeer.com/ja/
筆者のオススメ:ライジングサンペールエール
引用: bairdbeer.com
ベアード・ブルーイングさんのビールの中でも筆者のオススメはこちらの「ライジングサンペールエール」です。
初めて飲んだ時に感じたのは「ペールエールとしての理想のバランスの極み」でした。ラベルにデザインされている日の出は日本の職人魂を表しているそうで、それに通づる”こだわり”が味わえる一杯となっています!
スタイル:ペールエール
アルコール度数:5.5%
商品ページ: https://bairdbeer.com/ja/beer/rising-sun-pale-ale/
③RePuBrew
引用:repubrew.com
最後に紹介するのが沼津駅徒歩1分という本物の”シティーブルワリー”であるRePuBrew(リパブリュー)さんです。
街中で造っているとはいえ、原材料は富士山が産む名水・柿田川湧水でありビールの品質は圧倒的なレベルとなっています!
「ないものをつくる」をモットーに、街から国まで各レベル別に考え抜いて今までにないビールをクリエイティブに醸造しているブルワリーです。
3つの異なるコンセプトで様々なビールを造っており、その数は年間60種以上にものぼります。
引用:repubrew.com
駅徒歩1分というアクセスの良さで醸造所見学できるのは他になかなかありません!醸造所にはタップルームも併設されているのでぜひリパブリューさんのクラフトビールを現地で楽しんでみてください!
公式サイト: https://www.repubrew.com
筆者のおすすめ:沼津HazyIPA
引用:repubrew.com
リパブリューさんのビールで筆者が一番好きなのがこの「沼津HazyIPA」です。
こちらは苦味の強いIPAの中でもHazyスタイルという苦味が少し和らいだ味わいのスタイルとなっています。パイナップル系のトロピカルな香りやオレンジのようなシトラス感が特徴的な味わいで、沼津の暖かな気候を思わせるようなフレーバーです!
スタイル:IPA
アルコール度数:6.2%
商品ページ: https://www.repubrew.com/basement-beers/沼津HazyIPA
番外編・フルーティでおしゃれなIPA?Hazy IPAを飲んでみよう!
ご紹介するHazy IPAは、IPA特有の強い苦味を抑えたマイルドな味わいとなっているので、初めてIPAを飲む方にオススメです!苦味を抑えながらもIPAのもう1つの特徴である香りは十分感じられるので、IPAの魅力を知るためにピッタリなスタイルと言えます。
こちらはHazy IPAに分類される”HEAVEN TRIP”です!ホップの香りはそのままに苦味も優しく口当たり滑らかなIPAとなっています。
アルコール度数は7%と若干高めですが、食後にゆったりとチルな気持ちを味わえるようなフルーティさとジューシーさを兼ね備えた味に仕上げています。
1杯で「逝っちゃう」くらい満足できるビールになっていますので、気になる方はぜひ試して見てください。
ぜひチェックしてみてください!
■campfire
https://camp-fire.jp/projects/view/507298
■公式通販サイト
まとめ
今回は静岡のクラフトビールをご紹介しました。他にも静岡には素敵なブルワリーがまだまだたくさん存在します!
普段決まったビールを飲んでいるという方も調べてみると気になる一杯がきっと見つかるはずです。
自分のお気に入りビールと出会える1年になりますように!
ではまた次の記事で!