ここ数年注目を集めているクラフトビール!その中でも特に人気の高いIPA。
「名前は知っているけど他と何が違うのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は魅力あふれるIPAの歴史や味の特徴、美味しい飲み方を徹底解説していきます!IPAって何が良いの?実は健康にも良いって本当!?
これを読めば今日からあなたもIPA通に!
IPA発祥の歴史を解明!
IPAとは「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」の略で、読み方はそのまま「アイピーエー」。意味はインドのペールエールですが、実際にはインドで出来た訳ではありません。
かつてイギリスが植民地であるインドに船でビールを運び込もうとした際に、普通のペールエールでは途中で腐ってしまいました。そこで防腐効果を持つ「ホップ」を大量に使用したビールが開発され、それが今日のIPAとなりました。当時インドは超重要地点でしたから、そこでもビールを飲んで活力をつけたいという強い愛が生んだビールなのですね!
ちなみにペールエールとはイギリス発祥の色が淡い(=ペール)特徴を持つビアスタイルのことで、IPAの他にイングリッシュ・ペールエール、アメリカン・ペールエールがあります。
IPAの特徴は強い「苦味」!味の決め手は?
IPAの人気の理由はドカッとくる強い苦味!このクセになる苦味が多くの人の心を鷲掴みにし、クラフトビールブームにも繋がっています!
果たしてどんな要素がこの特徴的な味わいを生んでいるのでしょうか?
大量のホップが生み出す飲みごたえ
IPAの持つ苦味の秘密はその原材料にあります。それは、IPAの防腐効果を高めるために大量に使用されている「ホップ」です。ビールに特有の苦味はこのホップの「イソアルファ酸」という苦味成分に由来しています。通常のビールよりも多くのホップを使用しているため、IPAには圧倒的なキレのある苦味という特徴があるのですね!
味の決め手となるホップの種類と特徴
そんなIPAの味わいの源泉となる、「ビールの華」とも呼ばれているホップ。現在世界には何種類くらいあるでしょうか?
その正解はなんと100種類以上!北半球の涼しい多数の地域で栽培され、本当に様々な品種があります。今回は有名な品種をピックアップして紹介していきます!
ビタリングホップ
その名前「bittering」の意味の通り、ホップの中でも苦味をつけることが得意なホップ。IPAに使われることが多いビタリングホップとして、ドイツで1980年にリリースされた「マグナム」があります。香りを邪魔しない綺麗な苦味が特徴で、世界中の地域で使用されています。
アロマホップ
ビールに香りをつける役割を果たすホップ。柑橘のような香りや香辛料のような香りなど幅広いフレーバーを持つアロマホップがあります。代表格は1972年にアメリカでリリースされ、「アメリカンホップは華麗な香り」という印象を確固たるものにした「カスケード」があります。
同じホップでも使い方で味が変わる?
世界中に100種類以上あるだけでもホップの組み合わせ次第で味わいは無限です。それに加え、ホップは使い方が違うだけでも味が大きく変わります。通常ホップは沸騰している麦汁に投入することでビールに苦味を与えますが、発酵中か発酵後にホップを入れ10日間かけて香り付けをする「ドライホッピング」という製法もあります。
ホップの種類と製法の種類、これがビールの奥深さなのです!
一般的なビールと比べてアルコールも少し強め!
ホップを大量に使用しているということで、通常のビールよりアルコール度数もやや高めという特徴も持っています。日本の大手企業が販売している一般的なビール・発泡酒の平均的なアルコール度数は5%です。それに対しIPAのアルコール度数は5.5%〜7.5%となっています。
さらにIPAにはよりアルコールが強い「ダブルIPA」という派生スタイルもあるため、「強めのビールが飲みたい!」という声にも応えられます。
「香り」まで余すことなく楽しむには?
IPAの特徴は強い苦味だけではありません。大量のホップが醸し出す「香り」も、多くのファンの心を掴んで離さない特徴の1つです! 先ほども紹介したように世界に存在する100種以上のホップが、柑橘系のフルーティな香りや、フレッシュな若葉のような香りなど多様な味わいを持つIPAを生み出しています。
そんな「香り」という魅力を最大限楽しむコツを解説していきます!
「ぬるめ」が香りを引き立たせる!
やはりビールの美味しい飲み方といえば「乾いた喉にキンキンに冷えたビールを流し込む」というイメージが強いですよね?
しかし実はIPAの場合少しぬるめ、常温よりやや冷たいくらいの温度で飲むと美味しさが倍増します!
一般的な生ビールや発泡酒は「キレ」と「のどごし」が強まるため冷えたものが美味しいのですが、IPAは冷えすぎていると特徴である芳醇な香りを発揮できません。
そのためIPAは香りが引き立つ、常温よりやや冷たい12〜14℃くらいで飲むのがおすすめです!
通はグラスにもこだわる!その理由とは
IPAを愛する人たちは口を揃えて「グラスにもこだわれ!」「グラスが味わいを左右する」と言っています。一体どういうことなのでしょうか?
実はIPAの苦味と香りを楽しむためには「泡立ち」が非常に重要になります。また一般的な大きく口の開いたグラスでは香りがどんどん逃げていき、せっかくの芳醇な香りを楽しめなくなってしまいます。
そのためIPAを飲む際には、「泡立ちが長く続き、グラスの先端がすぼんでいるもの」を使いましょう!
おつまみで香りを引き出す
「IPAにはどんなおつまみが合うんだろう?」と気になっている方も多いはず!
IPAの香りを楽しむためには、一見あまり香りが強くないおつまみが合うようにも思えます。しかし苦味・香りともに強いIPAを最大限に楽しむにはおつまみも負けないくらいガツンとしたものを選びましょう!
餃子などの中華料理や、辛めのカレーなどのスパイスの効いた料理がおすすめです。筆者は麻婆豆腐などの山椒系スパイスが効いた料理と一緒に飲むのが大好きです!
IPAは健康にもいいって本当?
「お酒は身体に悪い」というイメージはもはや常識的で、それに抗う意見はただの「飲んだくれの妄言」として一刀両断されてしまいます。しかし、実はビール、特にIPAは「健康に良い効果を持つ」ということに科学的根拠があります!
ホップの抗酸化作用が噂の理由!
ビールが持つ健康にプラスに働く効果とは、ホップの「抗酸化作用」、つまり先述の「防腐効果」です。この作用は、様々な病気の原因となる体の酸化を引き起こす活性酸素という物質を無害化してしまいます!この活性酸素は老化の原因でもあるため、身体の組織の劣化を防ぐこともできるのです。
この効果はもちろん通常のビールでも得られるのですが、より大量のホップが原材料であるIPAではより高い効果が期待できます!
飲み過ぎ注意!
このように健康的な効果を持つIPAですが、あくまでアルコールを含んだお酒です。一般的なビールと同様に「プリン体」や「糖質」といった健康に良くない成分を持っています。
当然ですが飲み過ぎは身体に毒ですので、適度な量でIPAを楽しみましょう!
IPAはどこで飲める?価格や入手方法!
ここまでIPAの歴史や特徴、美味しい飲み方を解説してきました。さて、こんな魅力の詰まったIPA、いったいどこで飲めるのでしょうか?
「でも、お高いんでしょう?」「都会に住んでないと飲めないんでしょう?」
そんな疑問を解決していきます!
コンビニから専門店まで!多様な種類と価格帯
ここ数年のブームでクラフトビールは私たちの暮らしに深く浸透しています。その流れもあり、現在IPAは本当に様々な場所で楽しむことができます!
街のバーやパブ、カフェなどで飲めるのはもちろんのこと、最近ではコンビニでもIPAが販売されています!キリンなどの大手ビールメーカーもクラフトビールを製造しているので、ご気軽に試してみてはいかがでしょうか!
通販も充実。おすすめIPAビールを紹介!
自分の目で直接見て、直接触れてビールを選ぶのももちろん楽しいですが、IPAは通販も充実しています!
「地方在住で都内の有名ビールを飲めない…」や、逆に「日本各地の人気ビールを飲んでみたい!」という皆様は必見です!
ここでいくつか筆者のおすすめIPAを紹介していきます!
インドの青鬼(ヤッホーブルーイング)
クラフトビール好きなら誰もが知る人気メーカー・ヤッホーブルーイングのIPA。柑橘系の香りが特徴のアメリカ産ホップを使用し、爽やかな香りが楽しめるビールです!IPA特有の「苦味」が感じられ、アルコールも7%と強めなので、これを飲めばIPAの魅力がよくわかるはず!また1缶350円弱とリーズナブルなのでIPAを試してみるにはもってこいのビールです!https://yonasato.com/ec/product/indono_aooni
W-IPA(箕面ビール)
大阪の箕面で生まれたローカルビールです。箕面ビールの中で苦味、香りが群を抜いて強く、なんとアルコール度数は9%!その秘密は通常の2.5倍のホップとモルトを使用しているから。先ほども紹介したダブルIPAというIPAの派生系で、キレのある苦味と芳醇な香りが楽しめます。1瓶600円程であり、贅沢なビールを飲みたいという方におすすめです!
https://store.minoh-beer.jp/products/detail/11
YOROKOBI(RICE Inc.)
IPA愛好家の意見やリクエストを取り入れた至高の一品となっています!
Hazy IPAと呼ばれる「濁り」が特徴のIPAの派生系で、ホップの香りはそのままに苦味も優しく口当たり滑らかなビールです。初めてIPAを飲む方や、普段と少し違うビールを飲みたいという方におすすめです!
アルコール度数は7%と若干高めですが、食後にゆったりとチルな気持ちを味わえるようなフルーティさとジューシーさを兼ね備えた味に仕上げています。
1杯で「逝っちゃう」くらい満足できるビールになっていますので、気になる方はぜひ試して見てください。
一般販売は11月ごろを見込んでいますが、makuake限定で先行販売を予定していますのでチェックしてみてください!
■makuake
https://www.makuake.com/project/yorokobibrewery/
■公式通販サイト
https://yorokobi.me/
まとめ
今回はIPAの歴史や味の特徴、美味しい飲み方やおすすめIPAを解説してきました。キレのある苦味や奥深いホップの香りといった特徴や、実は健康的といった側面もあり本当に魅力的ですね!筆者も改めて調査し記事にまとめることでIPA愛が倍増しました!
今後も間違いなく勢いを強めていくIPAの知識を深め、より多くの方に好きになってもらえたら幸いです。読者のあなたもぜひIPAに触れ、ご家族やご友人も巻き込んでIPAを楽しんでいきましょう!